児童養護施設の心理職、
あなたは「よそ者」ですか?
それとも「仲間」ですか?

施設という独自の文化の中で、あなたの専門性はどう活かされるのか。
経験年数別の"語り"から解き明かす、心理職の役割獲得プロセスとその葛藤。

『児童養護施設における心理職の役割とその位置づけに関する研究』

その専門性、活かせていますか?
現場の戸惑いと孤立感

児童養護施設で働く心理職の皆さん。子どもたちの心に寄り添いたいという強い想いを持ちながらも、日々の実践でこんな壁にぶつかっていませんか?

  • 「心理職として、具体的にどう動けばいいのか分からない…」
  • 「他の職種との連携がうまくいかず、孤立感を感じる…」
  • 「自分の専門性が、施設の中で十分に理解・活用されていない気がする…」
  • 「心理的ケアの重要性は増しているのに、自分の役割が曖昧で不安…」

虐待経験を持つ子どもが増加し、心理的ケアの必要性が叫ばれる一方で、歴史ある施設の文化と新しい専門職である心理職との間には、見えない壁や摩擦が存在することも少なくありません。

導入期には「黒船」とも呼ばれた心理職。その専門性が真に根付き、子どもたちのためのチームの一員として力を発揮するには、何が必要なのでしょうか?

7名の"語り"が照らし出す、心理職のリアル

書籍『児童養護施設における心理職の役割とその位置づけに関する研究』表紙

本書『児童養護施設における心理職の役割とその位置づけに関する研究』は、そんな現場のリアルな課題に、質的研究(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を用いて深く迫ります。

経験年数の異なる心理職への詳細インタビュー

経験年数1年目から10年目までの7名の心理職の方々にご協力いただき、その"語り"を丁寧に分析。量的研究や単一事例では見えてこなかった、以下の点を明らかにします。

  • 心理職が自身の役割をどのように認識し、獲得していくのか?(役割獲得プロセス)
  • 他専門職との間で、どのような葛藤を抱え、内面的に揺れ動いているのか?
  • 経験年数によって、課題の捉え方や乗り越え方にどのような違いがあるのか?

意識レベルだけでなく、無意識レベルの想いまでをも捉えようとした、現場の生々しい声に基づく貴重な研究です。

本書を読むことで、あなたは…

  • 児童養護施設における心理職の役割の多様性と、その位置づけの難しさへの深い理解を得られます。
  • 自身の役割獲得プロセスにおける典型的な葛藤や課題を客観的に捉え、整理できます。
  • 経験年数による視点の違いを知り、自身の"現在地"を確認し、今後のキャリア展望を描くヒントを得られます。
  • 多職種連携をより円滑に進めるための具体的な示唆を得られます。
  • 心理職としてのアイデンティティと専門性を、施設の中で確立していくための道筋が見えてきます。
  • 施設管理者や他専門職が、心理職の専門性を理解し、より良い協働関係を築くための視点を得られます。

本書の核心:7名の語りが紡ぐ「役割づくり」の物語

本書の最大の読みどころは、「Ⅲ.結果と考察」で詳述される、経験年数1年目から10年目までの7名の心理職のリアルな"語り"の分析です。

「現在の役割」「役割づくり」に関するカテゴリーを比較分析することで、経験年数ごとに直面する課題や、それを乗り越えるための工夫、そして心理職としてのアイデンティティがどのように変化していくのかが、具体的に浮かび上がってきます。

キーワード:役割認識、葛藤、他職種との関係、専門性の発揮、属人性

さらに、「Ⅳ.総合的考察」では、これらの分析を基に、

心理職が施設の中で役割を獲得していく過程における「アイデンティティの変化」「専門知識・業務の役割」、そして困難な状況でも「勤続につながる資質」とは何かを深く考察しています。

キーワード:自己効力感、レジリエンス、組織文化、スーパービジョン

あなたの経験と重ね合わせながら読むことで、きっと多くの共感と、次への一歩を踏み出すためのヒントが見つかるはずです。

読者の声(想定)

「『よそ者』から『仲間』へ…まさに自分が施設で感じてきた葛藤そのものでした。経験年数ごとの分析を読むうちに、自分の現在地と、これから目指すべき方向性が見えてきた気がします。」

– 児童養護施設 心理職(経験5年目)

「多職種連携の難しさに悩んでいましたが、本書で他の心理職の方々の具体的な工夫や考え方に触れ、具体的なヒントをたくさん得られました。明日から試してみたいと思います。」

– 児童養護施設 指導員

こんな方におすすめします

  • 児童養護施設で働く心理職(臨床心理士、公認心理師など)の方
  • これから児童養護施設で働きたいと考えている心理職・学生の方
  • 児童養護施設の施設長、管理者、指導員、ソーシャルワーカーなど、心理職と協働する立場の方
  • 児童相談所職員、スクールカウンセラーなど、関連領域の専門職の方
  • 児童福祉、臨床心理学分野の研究者、大学教員の方
  • 社会的養護における多職種連携に関心のある方

研究に基づいた信頼性

本書は、単なる体験談や意見集ではありません。

グラウンデッド・セオリー・アプローチ(GTA)に基づいた厳密な質的研究です。

経験年数1年目から10年目までの**7名の心理職**への詳細なインタビューデータを丁寧に分析しています。

これにより、児童養護施設における心理職の役割獲得プロセスとその背景にある要因について、客観的かつ深い洞察を提供します。

あなたの専門性を、子どもたちの未来のために。

役割への葛藤を乗り越え、確かな一歩を踏み出すために。
この一冊が、あなたの羅針盤となることを願っています。