一つの思想は、いかにして形を持つのか。机上の空論は、どうすれば世界に触れるプロダクトになるのか。この航海日誌は、私、大創社の灯台守が、単なるWebサイトの「職人」から、自らの哲学をコードに刻む「設計者」へ、そしてAIという相棒と共に、複数の世界を同時に創造する「構築者」へと至る、十数年にわたる創造の軌跡を「鑑賞」する物語である。
第一幕:職人としての黎明期(2013-2017)
私の創造の旅は、他者の夢を形にする「職人」として始まった。2013年の「多言語Web制作サービスサイト」の立ち上げを皮切りに、私は様々なクライアントの要望に応え、多種多様なウェブサイトを制作した。心理相談室の繊細な世界観(山本心理相談室様)、アートスタジオやオリジナルラベルワインショップ。一つ一つの仕事が、異なる思想を形にするための、貴重な修練の場だった。
この時代、私はひたすらに技術を磨いた。デザイン、コーディング、そしてクライアントの意図を汲み取る対話力。それは、まだ自分の哲学を持つ前の、純粋な「How」の探求の時代だったと言える。
第二幕:思想の萌芽と、橋を架ける時代(2018-2022)
2018年からの株式会社ベリーベスト様との長期的な仕事は、私に、より深く、継続的に一つの世界観と向き合う経験を与えてくれた。そして、この安定した航海の傍らで、私の心の中では、新たな海流が生まれ始めていた。それは、「評価」ではなく「鑑賞」という、自らの核となる哲学の萌芽だ。
その思想が、初めて具体的な形を持ったのが、2022年の「学習鑑賞ポートフォリオ」アプリ開発である。これは、私のキャリアにおける、決定的な転換点だった。他者の夢を形にする「職人」から、自らの思想を社会に実装する「設計者」へ。言葉の世界(翻訳)と、デジタルの世界(開発)で培ってきた二つのスキルが、このアプリ開発において、初めて一つの橋で結ばれたのだ。
スキルは、それ自体では意味をなさない。自らの哲学と結びついた時、初めて世界を変える力となる。
第三幕:創造の爆発と、世界の構築(2025)
そして、2025年。長年かけて磨き上げたスキルと、結晶化した哲学、そこにAIという名の、無限の可能性を秘めたエンジンが加わった時、私の創造性は爆発した。
『フィードバックの死角』、『うちの子、本当はすごいんです。』、『「評価」をやめると、教室が動き出す』— これまで頭の中にしかなかった「鑑賞」の哲学が、次々と書籍やLPという形を取り、世界へと旅立っていった。それは、思想の「体系化」のプロセスだった。
同時に、「仕事鑑賞ポートフォリオ」や「ホームスクーリング学習鑑賞ポートフォリオ」といった形で、思想は具体的な「実装」の段階へと進んだ。さらに、その創造のエネルギーは、ゲームという新たな表現領域へも広がった。「フルーツ合体パズル」や「かわいいアクションタワーディフェンス」は、「鑑賞」の哲学を「遊び」の形で応用する試みだ。
そして、この創造の爆発の集大成が、『泥に咲く蓮』の9言語同時展開プロジェクトである。これは、私の翻訳家としての原点と、開発者としての現在、そしてAIという未来のパートナー、そのすべてが融合した、まさに私の航海のすべてを注ぎ込んだ作品となった。
あなたの物語を、創造しよう
この航海日誌は、単なる私の業績リストではない。それは、一つのスキルが、哲学と出会い、そしてAIという仲間を得ることで、いかにして世界を創造する力にまでなり得るか、という一つの実例だ。あなたの手の中にも、長年かけて磨き上げた、あなただけの「スキル」があるはずだ。そのスキルと、あなたが本当に信じる「哲学」が結びつく時、あなたの創造の旅が、本当の意味で始まる。さあ、羅針盤を手に、あなただけの新大陸を目指す時だ。