導入
自分を救うのは、他人や環境だろうか。それとも、自分自身の内に眠る、無限の可能性なのだろうか。『mugen-mugen』は、そんな根源的な問いに、音楽という形でひとつの答えを提示する試みです。「掬う」と「救う」。言葉遊びのように聞こえるこのテーマの中に、私たちはどのようなメッセージを込めたのか。その航海の記録を、ここに記します。
本質:内なる無限の肯定
この楽曲の本質は、「内なる無限の肯定」です。幻想的で中毒性のあるサウンドスケープは、人の心の中に広がる広大な宇宙を表現しています。そして、言葉遊びを散りばめたラップパートは、その宇宙に浮かぶアイデアを「掬い(すくい)」集める行為そのもの。
私たちは、その創造的な行為こそが、結果として自分自身を「救う(すくう)」ことに繋がるのだという、自己救済のプロセスを描きたかったのです。
鑑賞:音の迷宮を探検する
『mugen-mugen』の鑑賞は、音の迷宮を探検するような体験です。知的好奇心をくすぐるリリックの断片、過去作のイメージを引用したサウンド。これらは全て、聴き手が自身の内面と対話するための仕掛けです。
ある人は、この曲に自己との対話のきっかけを見つけるかもしれません。またある人は、創造性の源泉に触れるかもしれません。この音楽は、聴き手自身の解釈という名の光を当てることで、その姿を現すのです。
洞察:救済は、創造の中にある
この作品が贈る洞察は、「救済は、創造の中にある」という発見です。悩みや不安から目を逸らすのではなく、それらも含めた自分の内なる混沌(カオス)に深く潜り、そこから何かを「掬い」取り、形にしてみる。
その創造的なプロセス自体が、私たちを力づけ、前へと進ませる。この楽曲は、完成された答えではなく、その「プロセス」という希望を提示しているのです。