私たちの体の中では、今日も約37兆個もの細胞たちが、24時間365日、休むことなく働いています。『はたらく細胞』は、そんな彼らの健気で壮絶な日常を、「擬人化」という魔法のレンズを通して、楽しく、そして分かりやすく描き出した、画期的な作品です。
ご苦労様です! 今日も、お仕事頑張りましょう!
擬人化が生む「共感」と「理解」
私たちが本作で「鑑賞」したいのは、その巧みな「擬人化」の妙です。赤血球は、ドジだけど一生懸命な宅配便の新人。白血球は、冷静沈着で屈強な警察官。血小板は、とにかく可愛い建設作業員。キャラクターたちの魅力的な個性は、複雑で難解な体の仕組みを、驚くほどすんなりと、私たちの頭の中に届けてくれます。これは、学習マンガの一つの到達点と言えるでしょう。
自分の体を、もっと好きになる
スギ花粉との壮絶な戦い(アレルギー反応)や、インフルエンザウイルスの襲来。誰もが経験する体のトラブルが、細胞たちの視点からダイナミックなバトルとして描かれることで、私たちは、自分の体の中で起こっている出来事を、他人事ではなく「自分事」として感じることができます。この物語を読んだ後、あなたはきっと、自分の体を構成する、小さな働き者たちのことを、もっと愛おしく、そして誇らしく思うはずです。