「この世の全てを、ワガママに手に入れる」— そんな途方もない野望を、あなたは笑い飛ばすでしょうか。それとも、胸の高鳴りを覚えるでしょうか。
『Dr.STONE』の稲垣理一郎が原作を手掛ける『トリリオンゲーム』は、ビジネスや起業という、ともすれば難解に聞こえるテーマを、最高のエンターテインメントへと昇華させた作品です。主人公は、世界一のワガママ男・ハルと、気弱な天才プログラマー・ガク。この正反対の二人がタッグを組み、ゼロから1兆ドルを稼ぎ出すまでの道のりは、まさに現代の冒険譚です。
俺らのワガママは、世界一だ!
ハッタリと技術が生む、最強の化学反応
本作を鑑賞する醍醐味は、ハルの常識外れの発想と、不可能を可能にするガクの技術力が組み合わさった時の、圧倒的なカタルシスにあります。ハッタリとしか思えないようなハルの大言壮語を、ガクが驚異的なプログラミングスキルで現実のものとしていく。その様は、まるで魔法のようです。しかし、それは魔法ではなく、ロジックと情熱に裏打ちされた「ビジネス」なのです。
AI開発、メディア運営、果ては金融まで。次々と新しい事業に挑み、既存のルールを破壊していく彼らの姿を追体験することは、私たちに「常識を疑うこと」の重要性と、そこから生まれる無限の可能性を教えてくれます。
ルールに縛られるな。ルールを創り出せ。
私たちは、社会のルールや「こうあるべき」という見えない圧力の中で、自分の可能性を狭めてしまいがちです。しかしハルとガクは、そんなルールを意にも介しません。彼らは、自分たちが勝てるルールを自ら創り出し、世界そのものをゲーム盤として遊び尽くします。
この物語は、単なる成功物語ではありません。それは、閉塞感が漂う現代社会をどう生き抜くか、という問いに対する、一つの刺激的な答えです。もしあなたが、今の仕事や社会に息苦しさを感じているのなら、ぜひこの「トリリオンゲーム」に参加してみてください。彼らのワガママな挑戦が、あなたの心に眠る野心に、再び火をつけてくれるかもしれません。