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HMST Special Column

家族会議が「感謝の場」に変わる。「週次 鑑賞ミーティング」のススメ

HMST協会 編集部

家事の分担や不満を話し合う「家族会議」。大切だとわかっていても、つい雰囲気が重くなり、避けてしまっていませんか?私たちHMST協会が提案するのは、互いの貢献を讃え合う「鑑賞ミーティング」です。これは、子供の自己肯定感を育み、パートナーシップを温かく再構築する、新しい家族の習慣です。

なぜ「話し合い」ではなく「ミーティング」なのか?

「わざわざ時間をとらなくても、その都度言えばいい」。そう思うかもしれません。しかし、意識的に時間を確保し、「鑑賞」のための神聖な場を設けることには大きな意味があります。

それは、家族全員に対して「私たちの家庭では、誰かの『見えない労働』に気づき、言葉にして伝えることを、何よりも大切にしている」という、強烈なメッセージを送ることになるからです。不満を解消するためではなく、価値を発見するために集まる。その目的の転換が、家族の空気を劇的に変えていきます。

鑑賞ミーティングの簡単な始め方

ルールはシンプルです。以下の4つのステップで進めてみましょう。

  1. 時間を決める:週に一度、15分だけで十分です。週末の夕食後など、家族全員がリラックスできる「ゴールデンタイム」を選びましょう。
  2. テーマを決める:最初のテーマは必ずポジティブに。「今週、家族の誰かに『ありがとう』と思ったこと」から始めます。
  3. 深く鑑賞する(重要):単なる「ありがとう」で終わらせません。「(誰が)〜してくれて、自分は(どう感じたか、どう助かったか)」まで言葉にします。
    例:「パパがお風呂掃除をしてくれたから、疲れて帰ってきた時にすぐ温かいお風呂に入れて、本当にホッとしたよ。ありがとう。」
  4. 否定しない、評価しない:これが最も重要なルールです。どんなに小さな「ありがとう」も、全員で拍手し、温かく受け止めます。「でも、あれは出来てないよね」という「評価」は、この場では禁止です。

このミーティングを続けると、子供たちは「自分の行動が家族の役に立っている」という自己効力感を得ます。大人は、パートナーが日々積み重ねている「見えない労働」に気づく感度が磨かれます。週に一度の「鑑賞ミーティング」で、あなたの家庭を、世界で一番安全で、互いを高め合える温かい場所にしませんか。

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この記事の著者

灯台守MASATAKA

大創社 コンテンツディレクター / AI共創ストラテジスト

20年以上のWeb開発・翻訳経験を持ち、言葉とテクノロジーの両方を扱う創造的な専門家。翻訳家(2003-)として『孫正義名語録 情熱篇』などを手掛け、2013年に大創社を創業。

「評価」ではなく「鑑賞」を軸とした独自の組織開発手法の開発者(特願取得済)。心理的安全性と創造性を育む「学習鑑賞ポートフォリオ」を通じて、教育機関・企業の変革を支援。

現在はAI共創戦略により、書籍9言語同時展開を実現。日々の思索と対話を通じて、世界に眠る可能性を探求し続けています。

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