日々の家事、あなたは「できて当たり前」だと思っていませんか?実はその考え方が、家族の自己肯定感を奪い、家事分担の衝突を生む「減点法」のワナかもしれません。見えない努力が報われない社会の縮図が、家庭の中に潜んでいます。
減点法の支配
私たちの多くは、無意識のうちに家事を「減点法」で評価しています。洗濯物が完璧に畳まれていても0点。しかし、一枚だけシワがあればマイナス10点。この評価軸では、努力は決してプラスに転じません。これは、家事を担う人々のモチベーションを静かに、しかし確実に削り取っていきます。
「鑑賞」という加点法への転換
HMST検定が提唱する「鑑賞」とは、この減点法から脱却し、「加点法」で世界を見つめ直す試みです。完璧な結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスや工夫、込められた想いに気づき、それを価値として認めること。例えば、「いつもありがとう」という言葉に、「今日は特にシンクがピカピカで気持ちいいね」という具体的な「鑑賞」の一言を添える。その小さな加点が、相手の心に温かい光を灯します。
家庭は社会の鑑
家庭内の「減点法」は、社会全体の風潮を反映しています。このワナから抜け出し、互いの働きを「鑑賞」し合う家庭を築くこと。それは、より寛容で、思いやりに満ちた社会を創造するための、最も身近で、最も力強い実践なのです。